おうちモンテッソーリを3年近く実践し、2児を子育てしています。下の子は新生児からおうちモンテッソーリで育児しました。
この記事を読んでわかること
✔ おうちモンテッソーリの始め方
✔ モンテッソーリの部屋作りの方法
✔ モンテッソーリのおしごと準備の方法
モンテッソーリ教育で子育てするには、モンテッソーリ教育のメソッドを取り入れた幼稚園や保育園・幼児教室に通うのが手っ取り早いです。
ですが、モンテ園や幼児教室に通わなくても、自宅でもモンテッソーリ教育は実践できます。
幼児教室以外でも、習慣的にモンテッソーリ教育の環境で子供を育てる方が、より効果的だと思い、自宅にもモンテッソーリの環境を作り、3年近く実践しています。
この記事では、自宅でできるモンテッソーリ教育の始め方について、お部屋環境作りや、教具・おしごと準備の視点でまとめました。
- 環境作りの方法
- おしごとの実践方法
「おうちモンテ」をよく耳にするけど、具体的に何をしたらいいのかわからない方は、記事を読み進めてくださいね。
自宅でできる!おうちモンテッソーリ教育の始め方
自宅でできるおうちモンテッソーリの始め方についてご紹介します。
①モンテッソーリ教育の目的について理解する
②モンテッソーリ教育のお部屋環境を作る
③モンテッソーリ教育の個別の活動を行う
大人から子どもへの関わり方もありますが、また別の記事でまとめます。
モンテッソーリ教育の目的
おうちモンテッソーリを始める前に、モンテッソーリ教育の基本・前提を理解することがおすすめです。
モンテッソーリ教育の一番の目的は「子どもが自分でできるようにサポートする」ことです。
その根底として、モンテッソーリ教育を提唱したマリア・モンテッソーリはこのように考えていました。
✔ 子どもは自分で自分を成長させ、発達する力(自己学習力)をもっている
そのため、大人は子どもをよく観察して、興味や要求をくみ取り、自発的に取り組める環境作りをサポートをすることが大切とされています。
こちらは、モンテッソーリ教育を始める上で、子どもの敏感期や親の役割を理解しやすい本になっています。
モンテッソーリ教育の目的のための活動やおしごと
モンテッソーリ教育の目的のために、おしごとと呼ばれる教具での活動や、日常生活の練習などがあります。
シール貼りやボール落としなど個別の活動には、全て子どもの発達をサポートするための目的・役割がそれぞれあります。
なので、闇雲におしごとや教具を揃えても無意味になってしまいます…。
今、うちの子どもはどんなことに興味があるのか、どんなことをできるようになりたがっていて、何が必要なのかをよく観察することが大事です。
こちらの本は、お部屋環境作りだけでなく、大人の子どもへの関わり方、年齢別にできる活動・おしごとも詳しく書かれています。
10冊以上モンテ書籍を読んだ中で、おうちモンテッソーリを始めるには、こちらの本が一番詳しかったです。
もともとは、英語の本で世界的にとても有名なモンテ本ですが、日本語に訳されたので、1冊持っておくと、モンテッソーリ教育の大枠から個別の活動についても理解できると思います。
おうちモンテッソーリの始め方① 日常生活の環境作り
おうちモンテは、身近な日常生活から始められることがたくさんあります。
まずはお部屋をモンテッソーリ式にアレンジして、子どもができるだけ一人でできるようにすることがおすすめです。
子供が自分でできる環境作り
おうちモンテッソーリの環境作りでは、まずはじめに子どもが自分でできる環境を作ります。
子どもが生活面で自分でできる環境を整えると、乳幼児でも自分でできることは、大人を真似て自発的にやろうとします。
具体的には、子どもサイズの家具・子どもサイズの道具・子どもが届くように踏み台などを用意することで、子どもが一人でできることがグッと増えます。
場所 | 実施していること |
リビング | ・子どもの手の届く範囲におもちゃ棚を置き、おもちゃを収納する。 ・おもちゃはいつも同じ場所に収納する。 ・子どもの手の届く範囲に絵本を並べる。 ・子供サイズの机と椅子を用意して、集中できる環境を作る。 |
ダイニング | ・水をこぼした時に拭けるよう、小さい雑巾を用意する。 |
キッチン | ・手を洗うための踏み台を用意する。 ・手洗い後、子どもの手の届く高さにタオルを用意する。 ・食器棚の引出しに子供専用の食器、コップをしまっておく。 ・子どもが開け閉めできる高さだと自分で出し入れできる。 |
寝室 | ・子どもサイズの洋服ダンスとハンガーかけを用意する。 ・自分で服を選べるように見やすく服をかける。 |
玄関 | ・子どもの手の届く高さに子供専用のコートかけを設置する。 ・帽子やバッグ、上着を自分で掛けられるようになる。 |
場所 | 具体例 |
リビング | ・子どもの手の届く範囲におもちゃ棚を置き、おもちゃを収納する。 ・おもちゃはいつも同じ場所に収納する。 ・子どもの手の届く範囲に絵本を並べる。 ・子供サイズの机と椅子を用意して、集中できる環境を作る。 |
ダイニング | ・水をこぼした時に拭けるよう、小さい雑巾を用意する。 |
キッチン | ・手を洗うための踏み台を用意する。 ・手洗い後、子どもの手の届く高さにタオルを用意する。 ・食器棚の引出しに子供専用の食器、コップをしまっておく。 ・子どもが開け閉めできる高さだと自分で出し入れできる。 |
寝室 | ・子どもサイズの洋服ダンスとハンガーかけを用意する。 ・自分で服を選べるように見やすく服をかける。 |
玄関 | ・子どもが届く高さに子供専用コートかけを置くと、帽子やバッグ、上着を自分で掛けられるようになる。 ・靴型マークを玄関床に貼ると、自分で靴を揃えられる。 |
こちら記事でも、日常生活の環境作りの方法やキッズ家具などをご紹介しています。
子どもが集中できる環境作り
子どもが自分でできる環境作りと同時に、集中出来る環境作りも大事です。
ポイント① 物をたくさん置かない
よくあるおもちゃ箱の例ですが、雑多にいろいろな種類のおもちゃが収納されたり、月齢に合わないおもちゃが紛れていたりするのは、集中したい環境としても、片付けの習慣をつける上でも、よくありません。
おもちゃに限らず、ものがたくさんあると、遊んでいる時に他のものに目移りしがちでなかなか集中できません。
物はたくさん置かずに、部屋がシンプルなくらい、おもちゃ棚のスペースに余裕がある方が、子供も一つ一つ集中して取り組めます。
ポイント② 触らせたくないものは、子供の手の届かないところに置く
子どもが自分の意思を妨げられずに、自由に欲しいものを手にとれるよう、触らせたくないものは、手の届かないところに置くのがおすすめです。
なぜなら、せっかく自分でできる環境があるのに、「あれは触っちゃだめ、これは危ないからだめ」を言うと、「やりたい」気持ちを削いでしまいます。
また、子どもが動くたびに行動を制限するのは、自分の意思を尊重してもらえないと思い、子どもの自己肯定感を下げてしまいます。
そのため、子どもの意思を尊重できる環境作りが大切です。
おうちモンテッソーリの始め方② おしごと準備
*モンテッソーリ教具:指先を主に使うモンテッソーリ専用のおもちゃのこと
教具棚を準備する
教具棚とは何か?から、教具棚の選び方、教具棚に代用できる収納家具などについて以下の記事でまとめています。
教具・知育おもちゃを準備する
教具棚に置く教具を用意すると、子どもが発達段階や興味に合わせて自主的に取り組めます。
こちらの記事では、1歳の子どものやりたい動きができる、ハンドメイド教具をご紹介しています。100均グッズで揃えられるものばかりです。
おうちモンテッソーリの始め方まとめ
上記でご紹介した内容を実践することで、簡単におうちモンテッソーリが始められます。
・日常生活(自分でできる環境作り)
→子どもサイズのものを置く
→子どもが自分でできる高さ、大きさの物を用意する
・日常生活(集中できる環境作り)
→物をたくさん置かない
→触らせたくないものは手の届かないところに置く
・おしごと環境作り
→教具棚を準備する
→教具・知育おもちゃを置く
別の記事でも、おうちで手軽に実践できるおうちモンテッソーリについて書いています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。